散歩の収穫

明日は台風の影響でお天気下り坂の予報。今日のうちに外気にあたっておこうと、子供をおんぶしてお散歩に出かけました。そろそろ近所のキンモクセイが咲いているだろうと思い、とりわけ大きな木のあるお宅を目指して歩き出しました。昨日とは打って変わって涼しい秋の風が、それも台風が近いせいか時折激しく吹いていました。

歩いて15分程のところにあるそのお宅にたどり着いて見上げると、やはり咲いていました。ところが、風はびゅーびゅーと香りを向こうへ運ぶばかりで、私たちには届きませんでした。少し残念な気持ちで、来た時とは違う道をてくてく帰路につきました。

もう100メートルで家、というところのぶどう棚でご近所の方がいたのでご挨拶したところ、そこから大きな房の巨峰を穫って下さいました。いい香り。房が大きくて、ずっしりと重くて、瑞々しさを感じさせます。

この辺りはぶどうの産地で、この季節、歩いていると作業中の人に「持ってくかい?」などと声をかけられることが時々あります。いつまでもこんなのどかな土地であってほしいと思うのです。

帰って早々に大きな粒を3つ頂きました。水分たっぷりで甘くて美味しい。キンモクセイの香りはぶどうの香りとなって、私を幸せにしてくれました。